【ジェットスキーを壊して再認識した大切なコト】

ジェットスター田口です☆
先日、カズクンが 徳島県のEDDYさんから 買取させていただいたSTX-15Fちゃん
その時のブログはコチラをクリック☆
エンジン始動はできるものの、買取査定をさせていただいた際に気になる点が見つかり
「遠くから来てくれたのに こんな状態じゃいくらももらえないね~ とオトコマエにおっしゃってくださり
メチャクチャお値打ち価格にしていただいた15Fちゃん
そんな状態でも、普通にエンジン始動ができる状態でしたので

アチコチ点検した後、まずは陸上でエンジンを始動させてエンジン音や振動をチェック!

10分経過・・・
20分経過・・・
かたずをのんで見守りまして
思っていたより、エンジンのアイドリングも安定していることを確認しつつ
コレなら

予想していたより 控えめな整備で、商品化できるかも・・・
なんて少し期待をしつつ
アタマの中で、 大先輩 EDDY西内オーナーの顔が浮かび
この15Fちゃんをパリッとさせて 商品化できたら、絶対に喜んでくださる。はず!
なんて調子のイイことを考えて
商品化できるかどうかを見極めるために

本日!行ってまいりました!水上テスト☆
海モノ、多めのアワー数 でございますので
ボディコンディションに使用感はありますが、ボディに大きく傷んでいる部位などはありません♪
エンジンがパリッとしたら、このフロントカウルを 何色に塗り替えようかなぁ~
なんて、皮算用しながら写真を撮影し

250時間のアワーってなかなかお目にかかれないなぁ~
なんて、考えつつ
ビギナーさんに、ぜひ乗っていただきたいモデルナンバーワン の15F!

安心してお乗りいただける状態に仕上げるのに、いくらかかるのか、、、
トコトンまでやって、本当に商品になるのか、、、
それを見極めるために、ジェットの心の声を聞きためにゲレンデに来たのです☆

まずは、オンザトレーラーでエンジンをかけながら様子を見ます。


水漏れはナイか、排気漏れはナイか。
エンジンに異音は出ないか。
アワー250時間の15Fちゃんです、いつもより時間をかけて
じっくり様子を見させていただきました。
エンジンルームに水漏れなどは一切なく、イイ感じの状態です。
いったんクルマの荷台に戻り、エンジンをかけたまま にらめっこ状態で様子をみます。
10分経過・・・
15分経過・・・
カン!
ん?
小さく カン って音がした気がするけど・・・
気のせいかな・・・
ガキッ!
ストン。
!!!エンスト!!!
え!
マジカ!
あわてて 工具を手にして ジェットに飛び乗り
何事もないコトを願いながらの
スパークプラグをチェック。

!!!

えええええ!

スパークプラグのアタマが傷んでる・・・
これは、エンジンが大きなダメージを負ったことを意味します。
マジカ
ヤッテシマッタ
もう限界だったんだ・・・この子。

ジェットの上で、放心状態のワタシ。
商品化できるかどうかを見極めたい一心で、冒険してしまい、それにも至らず
最悪の結果を迎えてしまい、せっかくお譲りいただいたジェットのとどめをさしてしまったのです。
西内オーナー申し訳ありませんm(__)m
エンジンアワーとエンジン圧縮率から考えて
水上テストへ向かわずに エンジンを降ろして、内部を見るべきだったと
悔やんで悔やんで、後悔しております・・・
まるで追突事故を起こしてしまったときのような 心理状態で
1時間ほど アタマの中が グッタリしておりましたが
考え方を変え、エンジンブローのタイミングが
「商品化する前でよかった。
「販売してからでなくてよかった。
「お客さんが海上で乗っているときじゃなくてよかった。

と、前向きにプラス思考に切り替えました。

陸上で どれだけエンジンをかけていても ジェットポンプは無負荷の状態

負荷がない状態であれば、虫の息でかろうじて始動しているエンジンでも

動き続けてしまうんだ。ということを再認識することができました。



水の上に浮かべ、エンジン各部の様子を点検し、水上テストで気になった部位の整備を行い

トップスピード計測という最大負荷を与えてクリアしたジェットじゃなければ

安心して販売できる中古ジェットにはならない。

[当店のジェットは100%水上テスト済]
このジェットスターポリシーを守り続けることが大切であることを
1台のジェットスキーのとどめを刺して、改めて気づかされた1日でした・・・

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