ヤマハ LS2000物語③ (船舶番号235-44895)

2019年12月に作業を施したブログです。
非公開になってたのに気がついて、いまさらですが公開しました~


さて、エンジンマウントボルトがボキボキで心までボキボキになりかけたLS2000ですが、山場を越えましたので

エンジン再積込みの準備にとりかかりました。

ボルト関係も塩とネジロックで、汚れまくってますので

1本づつ、卓上グラインダーでクリーニングしまして、折れたボルトはパーツセンター内のネジ倉庫から調達。

クルマ屋さんはこんなことやらないと思いますが、海の塩と向き合っていくボートの整備は、必ず掃除してから組み戻してます。

そして組付けの際には、マリングリスをたっぷりと塗り付けて

塩ロックの再発予防を施します。

これをやるか、やらないか、では5年後、7年後に整備するときにまったく違いますからね。

また当店で整備させていただくかも知れませんし、どこか遠方の同業者さんが整備されるかも知れませんので、未来のトラブルを未然に防ぐのは大切。

さて、エンジンマウントを取付し、いよいよエンジン積込み~

まずは、左舷側からインストール☆

右舷側がカラッポなので、メチャクチャ整備しやすい状況ですが

右舷側もエンジンをインストールすると、ご覧の通りでして

足の踏み場が一切なくなりますので、作業しづらい態勢でアチコチ接続・・・

こんな目線で作業しますが

頭をエンジンルームに突っ込んで、下向き作業がしばらく続くと、頭に血が上っちゃって、結構キツイんですよねぇ。。。

と、そんなこんなで小一時間経過し、無事接続完了~☆

ドキドキとワクワクのはざま、初爆の瞬間。

 

透明ピンクのホースの中を2サイクルオイルが流れる瞬間がたまりません。
そしてキャブレター上部から、垂れ出るのもチェックして、一安心。

エンジンを降ろし、ケーブル類を交換、エンジンマウントと格闘、オイルタンクをクリーニングし、燃料&オイルのホースを総入れ替えし、やっとたどり着いた、この瞬間。

値段だけで買ったり、とりあえず乗れればイイ。的な感じで買う人にはわからない。オールドタイマー的な整備を施した ボートですから、その思いを分かってもらえる方に買っていただきたいですね~

レストア整備を施し、オシャレなデッキマットの新品を貼り付けた
LS2000のお問い合わせはコチラからどうぞ~

いよいよシーズン入り!? SR320FB

ジェットスターのタグチです。

福井県小浜市の うみんぴあ大飯マリーナ に保管している ヤマハSR320FB。

昨年の夏、たくさん家族の思い出を作ってもらった愛艇です。

冬の間、ず~っと海に浮かんで、冬眠していたクルーザーですが、いよいよシーズン前のメンテナンスを施す時期がやってまいりました☆

この真横からのフォルムがたまらなく好きなんですが

もっと好きなのが、このナナメ後ろからのショットなんです。

近年、船外機モデルが世界中で人気が高く、一昔前のように 船外機=ダサイ。と言うイメージはどんどんなくなってますので、むしろ一歩先ゆく感じがたまりません。

32フィートの船体ですが、こうして陸上に上がると・・・

こんなに大きかったかな!?と思ってしまう迫力デス。

今日は、地元の先輩マリン業者さんに同行してもらって、エンジン各部のメンテナンスを施してもらいます。

V型6気筒のエンジンの作業メニューは

オイル交換、オイルフィルター交換、プラグ交換、ギアオイル交換などなど

まずはプロペラ駆動の心臓部、ロアーケース内のギアオイル。

SR320FBは、ジョイスティックで操船できるヘルムマスター搭載艇なので、プロペラ駆動部への負荷がハンパないんですよねぇ・・・

オイルを抜いて、水が混入していないかどうかを見たり、鉄粉などが出ていないかをチェックします。

けっこう硬めのオイルなので、なかなか落ちてきませんので、他の作業を進めます

V型6気筒エンジンブロックに、電装系・排気系・さまざまなセンサーなど、よくもここまでビッシリ収めたなぁ・・・と感心するエンジンです。

ずっと見ていられます(変態

さてさて、作業は先輩にお任せして

私は、水に浮かべっぱなしだった船底をキレイに洗い流します~

水に濡れているウチは、あまり気がつきませんが、水分がなくなると、こんな感じ・・・

なかなかの汚れ具合ですが、ほとんどがコケなので、高圧洗浄機の出番ですねぇ~

このまま、高圧洗浄タイムが長く続きまして、水しぶきをかぶりまくり、ブラシでゴシゴシ、そして貝をスクレイパーでカリカリの作業が続きまして

撮影することも忘れて、約2時間・・・

夢中になりすぎてホントに1枚も写真がありませんでした。

で、午前中の部が終わりまして、船底作業の半分が終了~

先輩はというと、抜けきったギアオイルを新品投入されたり

6リットルのオイルを抜き取り、6本のプラグを交換したりと、アチコチさわって、2時間で1基をかろうじて終えた感じでした。

お昼ご飯で小休止したのち、

残りの作業をガンガン進めて行きまして、もちろん撮影をする余裕もなく

船底の汚れを落としまくりまして

さて、お次は~
船底にマスキングテープを貼りまして

油圧フラップ付近もこんな感じで、養生しましたら~

貝殻の付着から船底を守る、専用の塗料を~

ガシガシ塗っていきます

船体の後部も、喫水線に沿って

右舷の油圧フラップ付近

右舷サイドも

左舷のサイドラインも~

船の喫水線をグルリと一周、マスキングしまして

塗って塗って塗りまくっていきます~

この水面近い部分が、貝の付着率が高い感じがするんですよね~

貝が嫌がる成分が入った塗料で、ジワジワと成分が溶け出して、付着を防ぐ。という原理なのですが・・・

この船底塗料という手法は、かなり昔からある。っていうんだから、先人の知恵はスゴイですねぇ。

と、そんなこんなで塗り倒すこと2時間近く。

マスキングテープをめくって~完成★

ん~やっぱり、塗装しなおすと、お化粧した感じで、パチッとしますねぇ~嬉

そしてそして、先輩はと言うと~

オイル交換、プラグ交換、ギアオイル交換が完了し

2020年3月にフィルターを交換しましたよ~という足跡を残しまして

船の推力の重要部であるプロペラを取り外して、プロペラシャフト近辺を点検し、グリスアップして、組み戻しも完了!

昨年の台風で、桟橋にチョイ触りして、曲がってしまっていたスケグ(先端)も~

ご覧の通り、修正完了~

事前段取りが良かったのか、作業時間が1日。という時間制限の中でも、充分イイ仕事ができたと思う、自画自賛。

水上へ着水して、動作確認による点検を行いまして

お。コレ、オシャレな船だと思いませんか~

40フィートという船体サイズで、アメリカ西海岸から、ハワイへ渡って

瀬戸内海、日本海、と回って、小浜市へ到着した。という日本人では考えられない航海をしてきた船舶で、オーナーさんとお話しさせてもらいました。

そのうちブログに書きたいと思います。

さてさて、マイ桟橋に到着し

アイドリングしているエンジンを眺めながら、 作業していただいた先輩から最終OKをもらいまして、無事にシーズン前メンテナンスが完了~

ヤマハSR320FB、ホントにイイ船でした。

また縁があれば、所有したいなぁ~とつくづく感じました。

というのも、コチラのSR320FBは、新オーナーさまにご購入いただいて、私の手元から離れることに決まっておりました。

新オーナー様へ、安心してお出しできるように、シーズン前のメンテナンスに私も立ち合いまして、作業を見届けさせていただいてた理由でもあります。

Mさま。いよいよ今年の夏こそ!
最高のマリンライフを送れる夏に!

とその前に・・・
オシャレは足元からのシーデック。の施工、楽しみにお待ちくださいませ☆

業務連絡☆AR242Limited Sの K様

T県はK様にご成約いただいておりますAR242Limited S &トレーラー

無事にトレーラーの車検を更新しましたのでのせかえ作業をしております

無事にのせかえが完了しました☆

やはり24フィートサイズは圧巻です!

あとはK様とのご対面を待つのみとなりました(*‘∀‘)

K様、ご連絡お待ちしております☆

業務連絡 ベイライナー245シエラ ご検討中のNさま~

ジェットスタータグチです~
宿題いただいておりました件についてご報告申し上げます。


①水洗トイレの動作確認についてですが、現オーナーさまに確認いたしましたら、実は・・・1度も使われたことがナイ。とのことで、使い方もご存じありませんでした(苦笑

エンジンやドライブの油脂類交換などをお願いする、マリン整備業者さんにトイレの使い方や、もしも不具合があるようであれば、メンテナンスの相談も依頼しましたので、状況が分かり次第ご連絡させていただきます~

②NTPりんくうの陸上保管についてですが、陸上保管の状況が混雑していて、一般の受付が難しい状況のようです。(まったくできない。という説明ではありませんでしたが・・・

現時点での限られた空きスペースは、NTPりんくうさんの販売艇を保管するために、優先確保されてるようです。

NTP高浜ですと、保管場所に余裕があるようです。

Nさまの拠点からすると、2020年度はひとまず高浜のほうがよろしいかも知れませんね。

ただ、NTPりんくうの営業さんは、「まずはりんくうへお越しいただいて、状況をご説明し、高浜のご紹介をさせていただきたい。」と、ありがたい回答をいただいております。

ベイライナーをお買い求めいただいた際には、ぜひNTPりんくうへ足を運んでくださいませ。

③船台の件につきましては、NTPりんくう・高浜ともに、レンタル船台があるようです。ひとまずは、何かあわてて購入しなくても、貸していただけるモノでご対応されるのが、良いですね~


保管料の情報は下記リンクからご確認くださいませ~

NTPりんくうの保管に関するページのリンクをコチラに

NTP高浜の保管に関するページのリンクもコチラに

ただ乗っているだけでも、いい船が理想の船。

ワンボックスにSUV、スポーツカーもあればエコカーもある。

クルマの世界はそれぞれ使い道によって、さまざまな種類がありますが、船の世界も同じ。

船内でくつろぐクルーザー

高速で波を切るパワーボート

魚釣りに適したフィッシングボート

ウェイクやチューブを楽しむジェットボート

やりたいことで船選びは大きく変わりますが

そんな中、このエリートクラフトは

とにかく乗っているだけで満足できる乗り物。

そんな船もあっていいと思った。