シーレイのリフレッシュ、温水ヒーター編(船舶番号240-67741)

先日、仮でエンジン積込したシーレイちゃん。

部品入荷待ちの今、他のことに着手しよう。ということで、温水ヒーターの点検に入りました。

エンジン前方、右舷側にひっそりと納められてる、白い箱。

これが温水ヒーターユニットです。

箱の中に貯水タンクが内蔵されていて、陸上電源100Vの電熱器で温められて、キャビン内シャワーとかが温水になる。というシロモノ。

でも、日本国内のマリーナや漁港には、陸上電源とかの設備ってありませんので、日本では事実上使えない。

でもでも

この温水ヒーターは2WAYタイプで、もうひとつの温め方式を持ってるスグレモノ。

エンジンを冷やすために、吸い上げた冷却水が温かくなってるから、その熱を利用して、貯水タンクを温める。という仕組み。

白い箱をバラして、出てきたこれが、貯水タンク↓

6ガロン=22リットル

そしてこれが電熱器↓

ってか、職人さんとかが冬の現場で使う、投げ込み式ヒーターと同じ笑

こんなんで温まるのかい!って突っ込みたくなりますが、エンジン熱を利用した温めるモードは常時稼働してるから

ま、これでもいいのかな?

で、ここがエンジンの冷却水が通る通路ですが、海で乗ると海水が通りますので、詰まります。

しかも、メチャクチャ詰まります。

詰まり始めると一気に悪化して、どんどん詰まって、内部の管ほぼ全線、詰まってます。

いろんな道具を駆使して、通路をほじほじ。

1時間ぐらい戦って、トンネル開通☆

でもちょっと出が悪いので、さらにほじほじを続け

ほぼ100%の開通まで復元させてまして

お次は、各部の差し込み口の点検とか、ボロボロになってたフィッティングの再作成。

温水ヒーターユニットを買うと10万円クラスなので、オーバーホールでほぼ元通りになる状態だと判断したので、手間を惜しまずに手を施しました。

最後に、耐圧テストで、フィッティングからの水漏れを確認します。

エンジン冷却水の本管ではないものの、枝の道から水が送りこまれるので、漏れたらたいへんですからね。

漏れるなら、詰まってるほうが、エンジン本体にダメージは与えませんので苦笑

ハイ。

と言うことで、温水ヒーターユニットのメンテナンス完了~☆

メンテに2日くらい要しましたが、新品をアメリカにオーダーしたら、2~3週間。。。

直せそうな状態なら、買うより直したほうがイイ設備です。

元通りの場所にインストールして、これでいよいよ楽しみにしてた、温風ヒーターに取りかかれる◎

温水ヒーターの上に

温風ヒーター。

温かい風が出てくるヤツ、いわゆる暖房ってヤツです。

これを取り付けたくて、どうしても温水ヒーターを早く直したかったんですよね~

次回は、シーレイに温風ヒーターを付ける。の巻きです。お楽しみに~