チャクチャクと工程が進んでいく、230セミファイナル。
いよいよエンジン系統の最終段階へ突入です。
今まで当店で販売してきたシードゥジェットボートで、必ず交換しているのが、このインタークーラー。
255馬力エンジンになった当時、日本だけでなく世界中のシードゥ255系でインタークーラートラブルが発生してます。
ジェットボートでは、ほとんど症状が出ていませんが、万が一水漏れした場合、高額な修理になりかねません。
プロショップの販売する中古艇に求められる 安心感 をお届けしたいので
新品7万円×2個=14万円を投じて、必ず新品に交換してます。
現行のインタークーラーは全体的にボリュームがあるので、交換すると冷却パフォーマンスが上がるような気がするのは・・・私だけでしょうか。
さて、お次は
ココ。
シードゥに、ありがちな現象がでていました
ジェットのエンジンは、車のエンジンとは違って、エンジン内部に発電機能が付いていますので、エンジンから発せられた18ボルトぐらいの電流が、この3ピンカプラーを通って、減圧レギュレターへ行きます。
エンジンのすぐ近くで、カプラー接続になって、熱を持ちやすくなっているため、リード線が溶けてしまっていることが、多いです。
というか、5年・もしくは100時間程度のエンジンだと、かなりの確率で溶けてます。
カプラーを使用せずに、ハンダづけ等して、直結する対策も施したりしますが
ジェットボートでは、カプラー近辺をやり替える方法で、リペアしています。
溶けている部分を切り取り、新たな端子をつけまして、カプラー戻して
ささっとビニールテープを保護して、完了☆
ん~
エンジンルームが全体的に、いいオーラが出てきました。
ルーム内のクリーニングから
エンジンのメンテ、再塗装
集中ハーネスの点検に
インタークーラー交換
ビシッ!と決まったエンジンルームを守る対策もしなければなりません。
コレ↓ D型のゴムパッキンです。
エンジンハッチリブに新艇時にはパッキンが貼ってありましたが、年数経過とともに、どうしても水が浸入する症状がでてきます。
ココはシートの下になりますので、海水でベタベタに濡れたゲストが座り、その海水がシートの下へ、そしてエンジンルームへと、悪いほう悪いほうへと行き
最後は、エンジン付近にかかってしまいますし
エンジンが始動しているときは、255馬力のエンジンが強烈な負圧を生みますので、ガンガンに吸い込んでしまい、大きなダメージを負いかねません。
特に255系統のエンジンを搭載しているモデルは、エアーを吸い込む位置が悪いため、必ず対策しなければならないのです。
いや~
やっぱり新品はいいですねぇ~
バッチリ、シールしてくれる感じで、100点満点の安心感です。
さて
エアーインテークを取付け完了し
インタークーラーホースも取付完了。
これでエンジンルーム内は、完成☆
長かったなぁ~
お金使ったな~
時間と手間もメチャクチャ使ったな~
でも、イイ仕事できたから、大満足です◎
さて、お次は
新品のジェットポンプを取付した、続きです。
左右に動くステアリングノズルの取付です。
塩ロックで、カッチカチに固着していた、ロングボルトは、全て新品を調達し
再取付の際に、マリングリスを塗布します
今後、ジェットポンプの取付・取外しを行う際に、スムーズに作業ができるように
塩ロックへの予防策です。
これぐらいベッタベタに塗布すれば、二度と塩ロックにやっつけられることはナイでしょう
細い穴の中に、グリスが一緒に入っていきますので、グリス成分が塩害をシャットアウト。
もちろん、すべてのボルトに予防策。
ん~
実に気持ちいい☆
取り外したときは、かなりグッタリしていたポンプ系統ですが
クリーニングと再塗装、各部新品に交換、などなどで完全復活!
リバースカバーも、新品のごとくキレイになりました◎
かなり汚れていた、リバースのロック金具も、ご覧の通り ほぼ新品に!
整備する人間にとって、汚れたパーツのクリーニング作業って、なかなか時間を裂いてまで、落ち着いてできないんですよねぇ・・・
組み付け工程を次々と進めることを優先してしまい、おろそかになりがちなんです(反省
ホントにパーツセンターのクリーニングスタッフさんに感謝です。
さてさて
今度は船内の艤装工程へ進めたいと思います。
船内艤装のメインイベントはこのパーツ↓
の前に
まずはココ↓
ちょっとお疲れ気味な感じが否めない カップホルダー。
ボディを磨いたり、パーツをクリーニングしたりするために、取り外します
実はココ↓ シャレオツにLEDライトが内蔵されているのですが、イマイチ輝きが足りなくて
右)純正品
左)高輝度LEDの新品
に交換したいと思います。
カップホルダーLEDは、前方のバウエリアにも左右装備れていますので
合計4ヵ所のLEDを輝かしく光らせたいとオモイマス。
以前、この高輝度LEDを230WAKEに施工したことがありますが、ちょっと明るすぎて、夜間航行中は消したくなる仕上がりです(笑
さてさて
お次は
助手席側の小物入れ
前期型の230WAKEは、オーディオが装備されていますが、後期モデルは運転席側に移設されましたので、中身はナニってない物入れです。
左)エンジンハッチを開放するノブ
そのとなりの丸型は、シガライターソケット。
そのとなりに追加で丸穴を開けて、取り付けしたのが~
USBソケットが2ポート装備されたボルトメーター。
キャップをしても、電圧が見える仕様なので、メインスイッチの切り忘れに最適です。
オーナーになると、必ず経験するバッテリーあがり。
原因は、メインスイッチの切り忘れデス。
誰もが1度は経験することでしょう。
それが、遊びに行く日だったりすると、思いっきり凹みます。
あわてて新品バッテリーを買いに行き、載せ替えしてるうちに、時はお昼スギ・・・
約束したゲストを待たせまくって、BBQは準備できないし・・・
そんな残念な思いをさせないように、あえて目立つところに、ボルトメーターを搭載させています。
さてさて最後に
さきほど、チラッと出てきた、なんかスゴそうなアイテム↓
230WAKEに、標準で装備されている、温風ヒーターキットです。
ちなみに・・・
ほとんどの中古艇で、ヒーターは死んでいます。
ラッキーにも、風はでるけど、温かくない。とかも良くあります。
新品交換すると・・・なんと15万円!!!
でも、せっかくなので、使えるようにしたいから、新品投入です(驚
取付け作業、開始~
まずは、船内のホースを取り外して、接続。
この純正のホースがカチカチで調子悪くて、いろいろ部品を用意しないと接続できないので、地味な割に結構手間がかかります・・・
純正は吹き出し口が、2つありまして、一つ目は、足元近くのトコ↓(黒い丸穴デス
ふたつ目が、カップホルダーの奥、小物入れの左側↓(白い丸形
この小物入れのヒーター出口がイマイチで、座っているとこから遠いので、ぜんせんありがたみを感じません。
だったら、下側使いやすい場所に
もう1穴、追加。
使いにくい出口へ行ってるホースをY字に分岐して、両方を出口として使えるように改善。
下側の2ポートは、ジャバラタイプの出口なので、手元まで持ってくることができる仕様。
これで、ゲストが2人いても、二人とも温風を感じてもらえます。
さて、ヒーターユニット本体もインストール完了し
ヒーターシステムの完成☆
ヒーター系統だけで半日、費やしました(苦笑
ま、ジェットボート専門店らしく、自ら実際に使用して感じた不具合とかは、改善しときたいので、自分的には大満足の仕上がりとなりました。
あとは~
船体の磨きと~
オリジナルデザインのシートの完成を待つばかり~
次回をお楽しみ~