エリートクラフト改造計画、いよいよ出口が見えてきた!?

30年前の船舶に現代版のエンジンを搭載するパワーアップ計画をヒロミさんから頼まれて、気がつけば、着手から10ヶ月近くに。。。

やっと、やっとエンジンの耐久テストも規定時間を終了し、いよいよ小型船舶検査機構さんの最終チェックの日となりました。

まずは、陸上でエンジンのシリアル番号や各部の状態を今一度確認していただき、耐久性に問題がなかったか否かを目視でチェックいただきました。

その後、あいにくの小雨が降る中でしたが、水上へ移動しまして、アチコチの測位をしていただきます。

水上での主な検査は 乾舷 です。

乾舷(かんげん)またはフリーボード: freeboard)は、船舶において水面から上甲板までの距離を言う。

乾舷が小さいと船の上まで波が届きやすくなり、甲板上での人の行動が困難になったり、船上開口部からの浸水により沈没する危険が高まったりするため、船の航洋能力と関わりが深い要素である。外洋で活動する船は乾舷が大きい。一方で、波が無く穏やかな内水域で使用する船の場合、乾舷は小さくても問題が無い。むしろ内水域は水深が浅く喫水が浅い船体となることから、転覆の危険を生じるトップヘビーを避けるため、乾舷を小さく設計する。

乾舷が大きいということは、予備浮力が大きく多少の浸水では沈没しないということも意味する。適正な予備浮力を確保して船の安全な運行を行うため、十分な乾舷が維持できる位置に満載喫水線が規定され、それを超えて船体が沈みこむほど乗客や積荷を載せることは制限される。

船体の中央部の乾舷は小さな値としつつ、波を切る船首部分や船尾部分だけ甲板を高い位置にすることで、航洋性能を向上させる船体設計の手法がある。船首部の甲板に段差を付けて一段高くした船首楼や、甲板を反り上がらせたシアー(舷弧)を施すといった方法が見られる。
ウィキペディアより転記。


つまり、エンジンが大きくなったことで、重量が増え、船が沈みすぎないかどうかを調べる測定。

いったん水の上で沈み加減を測りまして

陸上に上げて、スケールによる計測。

検査機構さんは、改造した船舶が安全に航行できるかどうかをチェックされる機関でもあります。水の上は、風もあり、波もあり、万が一があった場合、命の危険が隣り合わせですから、安全を最優先しますので、検査がキビシイんです。

さて、測定結果を検査機構さんの持ってきてくれた端末で計算したところ・・・

最大搭載人員の数も7.22名まで大丈夫。ということで
実際の座席数から見た6名までの最大定員を維持することもできました◎

ココを見誤ってエンジン載せ替えすると、3人乗りとか2人乗りとかになっちゃうコトもありえますので、内心かなりドキドキしてました。

ついに、改造申請をクリアし、正式な船舶検査の更新が可能になります!
長かった、パワーアップ計画も、最終コーナー。

あとは~
ヒロミさんのスケジュールに合わせて、河口湖へお届けするのみ!
このエリートクラフトで河口湖を嬉しそうに走る、ヒロミアニキの顔が目に浮かぶなぁ~