思わぬとこに穴が開いたトラブル。

数年前に販売させていただいたスピードスター150の希少なファイナルモデル。

毎年かかさずメンテナンスをお持ちいただき、大切に大切にされているKさまの愛艇です。

初めてのトラブル!?と言ってもいいぐらい絶好調のボートですが、今回ささいなトラブルが発生。

まさかこの小さなトラブルから、あんなところに穴が開いているのを発見するとは・・・

最初のキッカケはビルジポンプが動かないコトから始まります。

ポンプ本体かカプラーハーネスのどちらかだろうな~

なんて思いまして、まずはカプラーを外して点検してみると・・・

おっと・・・

なんだ?

ずいぶん塩害がひどいな・・・

ポンプ本体はどうなんだろう?

ってことでポンプを取り外しまして

動作テストを行うと、ポンプに問題はないようで、ウィーーーーン♪と軽やかな音が鳴り響きます。

じゃ、なぜあのカプラーはあんなに塩害を受けた?

ってことで、アレコレ点検してくと・・・

これ、排気音を静かにさせるために、水をためるタンク。

メーカーの正式名称はマフラー。のようですが、業界ではウォーターボックスって呼んでいます。

ウォーターボックスの下側をよく見てみると・・・

予想だにしない部分に、穴が開いています(驚

エンジンルーム内のウォーターボックスが収まっている部分を点検してみると

なんと!

ウォーターボックスの下に敷かれているソフトマットが、ズレているではありませんか!

だから、ウォーターボックスが直接船体と接触してコスレテしまい、穴が開いてしまったと。

なるほど。。。

とても珍しいトラブルケースですね。

でも~

当店は~

パーツセンターがありますから~

定価8万円相当のウォーターボックスを~

中古でその日に手に入れることができますので~

スグに組み戻しができるんですよねぇ~(自慢

パーツセンターさまさまです。

さて、再インストールする前に

エンジンルーム内を徹底的にクリーニングしまして

めちゃくちゃキレイになったエンジンルーム☆

例のマットも、正しき位置にボンドで船体に固定しましたので、もう2度とズレることはナイでしょう~

と、時系列が前後しますが

塩害でダメージを受けた純正カプラーも

世界中のモーターサイクルで使われているドイチェの防水カプラーを用いて、そっくり作り替えまして

もう2度と傷むことはナイと思いますね~

すべて組み戻し、エンジン始動し、排気漏れやバンドの緩みなどがナイかをチェックしまして

無事、完成~☆

本来なら水上テストへ行くのがウチのルールですが、昨今の雨模様でゲレンデが使えないので、今回はそのままお客さまへお渡しし、お客さまの地元でかる~い水上テストをしていただくことになりました☆

ガレージ保管で、大切に大切にされてるKさまのスピードスター150ファイナル。

日本に数艇しか存在しない超レアなジェットボートです。

Kさまが安心してお乗りいただけるように、万が一の際もサポートさせていただきますので、これからも長く楽しんでくださいね~