耐水グリスとシーリングはとても大切。

JETSTAR タグチです☆

コチラ↓在庫艇のULTRA LXちゃん

先日の試運転でジェットポンプ系統がイマイチだったことが判明しまして

スーパーチャージャーなしのモデルでも、けっこうキャビテーション(空転現象)するなんて

どんだけ傷んだプロペラなのかなぁ・・・

と、ガッチャガチャのプロペラを期待していたのですが

思ったよりキレイな状態でした┐(´д`)┌

ポンプのベアリングコンディションも良好ですので

プロペラの外周が小さくなってるっぽいので、取り外して点検シマス

バイスにセットし、プロペラを取り外してみると

オット。

ビニール袋の破片が巻き付いていたようです。

コレで乗り味が悪くなるコトはありませんが、釣り糸やテグスなんかだと、ゴム製のベアリングシールを傷つけてしまい

水が浸入するトラブルになることもしばしば。

で、プロペラの状態は・・・というと

ブレードに傷などは一切なく、予想以上にキレイな状態( ゜o゜)

やはり直径が少し小さくなってるようです。

数値を計測すると、なんとかまだ使える状態。でしたが、ジェットスターの中古艇としてはアウトですゞ(`´ )

「中古だからこそショップで買いたい。」

安心という見えない価値にお金を払ってくださるお客さまの期待は絶対に裏切れませんからね(^ー^)

ってことで、気持ちよく新品のSOLASインペラを投入

カワサキ純正でも良いのですが、個人的にSOLASインペラの輝きが好きなんですよ~

SOLASは台湾のメーカーなのですが、品質もけっこう良いので気に入ってます

そして、カワサキやSEADOOで大切なのがスプラインです。

プロペラとドライブシャフトを接続する部分の溝のコトです。

なんだか山が小さくありませんか・・・?

新品のSOLASを見てみると・・・

バリ山ですw(゜o゜)w

カワサキやSEADOOはドライブシャフトが錆びやすく、その錆びが飛び移り、プロペラ側のスプラインも浸食してしまうんです

長年そのままにしていると、サビで溶着してしまい、ポンプがまったく外れなくなったり

サビがひどくなるとスプラインの溝がなくなり、空回りを起こしてしまい、まったく走れない状態になるコトも珍しくありません。

だから、私たちマリンショップは耐水グリスをたっぷり塗布して、防錆対策をして組み戻しているんですよφ(..)

と、いうことで新品のプロペラ投入完了~☆

と、もひとつ気になったのが・・・グリップ↓

カワサキのグリップの定番ですが

ボートカバーを被せていると風でなびいて擦れると、消しゴムの角のようになくなってしまいます(・・;)))

ってことで、カッターで切り裂き

グリップを撤去します

もちろん両方

そして、社外のグリップを投入~

個人的にデザインがお気に入りのクロストレーナーをチョイスしました

クロストレーナーはデザイン重視で耐久力が強くないので、数年で交換しなければなりませんけどね~

このグリップを留めるのに使われている細いボルト。

これにもグリスを塗布して組み付けなければ、いざ取り外そうとすると、ポキッと折れてしまってグリップ交換が大変な作業になりますからね~

ん~イイ感じ♪

ってことで、私たちマリンショップの作業は、塗るべきところにグリスを塗り、塗るべきところにシーリング剤(コーキングみたいなモノ)を塗る。

これがけっこう重要デス。

ちなみに・・・

クルマ屋さんがジェットを修理すると、グリスもシーリングも塗りませんので、サビてしまったり、塩害で完全固着してしまい、ボルトが折れまくることも良くありますからねぇ(´・ω・`)キヲツケマショー

ってことで、ポンプもグリップもバッチリ仕上がったLXちゃん。

新品のプロペラがどのくらいのパフォーマンスを発揮してくれるのか(°Д°)

来週の試運転が楽しみダ~♪